1974年からわずかな期間製造されたYAMAHA 黒ラベル FGシリーズ。日本を代表するFGシリーズは、1967年赤ラベル期→1972年緑ラベル期と円熟を重ね、黒ラベル期に。その後、Lシリーズの発売もあり橙ラベル期は廉価版の位置付けになるので、黒ラベル期は、FGシリーズの完成期と言えるかもしれません。本機 FG400W は、Gibson.を強く意識したアジャスタブルサドルが唯一装着された異色なモデルです。当時のカタログには、メーカー出荷時装着弦は「ヘビーゲージ」となっており、とにかく大きな音を出すコトに重向きをおいて、頑丈な作りがされています。トップ：スプルース単板サイド＆バック：パリサンドル合板ネック：マホガニー指板：パリサンドルブリッジ：パリサンドル／アジャスタブルサドルネックは、かなり太めで、ほぼストレート。弦高は、アジャスタブルサドルなので可変。6弦12フレットで3mm弱位で使っていますが、15フレットより先で若干のフレット干渉のビビりが出るコトを気にしなければ(このギターの性格では、あまり使うことはないと思います)6弦12フレットで2mm位までは下げられると思います。音質、音量については、私感ですが、アジャスタブルサドルらしい、ジャキジャキとしたパーカッシブな独特の音質で、非常に大きい音量で鳴ります。お手にされたら、まずはカポなしレギュラーチューニングで、ピックを使ってストロークで弾いてみていただきたいと思います。ピックガードは、オリジナルはGibson風形状YAMAHAデザイン入りのモノでしたが、YAMAHAオリジナルの黒に変えています。経年の日焼けでさほど目立たなくなっていますが、トップにシールはがし跡と元のピックガードはがし跡があります(写真9枚目)ネックヒールにストラップピン取り付け、ヒールカバーにストラップピンをつけたネジ穴があります(写真8枚目)その他、長年の使用に伴う弾き傷、打ち傷は、それなりにありますが、ひび、割れ、はがれ等、演奏の支障となる欠陥は見受けられません。私感にて、見逃し等がありましたら、ご容赦ください。発送は、写真10枚目のハードケースに入れて、ヤマト便にてお送りします。40年以上経過した　個人所有保管の品となりますことをご理解の上、購入のご検討をいただければ幸いです。